皆さん、あとどれくらいで株に費やした元本を回収できるのだろうと思ったことありますよね?今回は、株価収益率(PER)より、マイポートフォリオについて何年で元本回収できるかを検証してみました。
ちなみにPERとは、株価を一株当たりの純利益で割ったものであり、株価の「割安」「割高」具合を図ったり、何年で元本を回収できるかを計算するのに用いる指標です。
そして過去PER(2006~2019年10/8時点まで)を用いて、現在持っている銘柄に対して、どれくらいで元本(投資金額)回収できるかをmacrotrendsで調べてその平均と標準偏差をとりましたので、この記事で共有します。
ほぼすべての銘柄で、2018年トランプ大統領による税制改革の影響を受けているので、いくつかの銘柄では、異常値として扱っています。
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APPLE(APPL)
こちらが過去のPERになっており、2006年を境に平均的なPERが続いております。過去PERの平均値は16.6倍、標準偏差は6.4となりました。だいたい16±6.4年で元本回収できるという予測です。
Johnson & Johnson(JNJ)
続いてJohnson & Johnsonです。2018年前後の外れ値以外はほぼ一定ですね。2018年にかけて税制の影響を受けているので、この外れ値を削除して計算した過去PERの平均値は15.3倍、標準偏差4.3となったので、だいたい15.3±4.3年くらいで回収できそうです。
Cisco Systems(CSCO)
続いて、Cisco Systemsですが、こちらも2018年の税制改革の影響を受けていてJNJと同じようなグラフですね。外れ値を除外して計算すると、過去PERの平均値は14.5倍、標準偏差は3.3となったので、約14.5±3.3年で回収。
Coca-Cola(KO)
こちらも外れ値を異常値としてみなして削除。過去PERの平均値は19.4倍、標準偏差は7.5なので、だいたい19.4±7.5年ほどかなと。
AT&T(T)
グラフ上では、上下にPERが変化しているのが分かります。面白いですね。過去の決算報告書などを見ていく中で、こうした変化がなぜ起こったのかを読み取ることができるようになりたいです。ちなみに、過去PERの平均値は13.8倍、標準偏差は8.0と割安な銘柄であるといえそうです。13.8±8.0年で回収可能。
Philip Morris(PM)
続いて、現在(2019/10/08)荒れに荒れているPhilip Morrisです。グラフでは2017年前半まで右肩上がりだったのですが、2017年後半からPERが下がってきていることが分かります。巷では、フリーキャッシュフローが増加していることから、経営状況になんも心配ないといわれていますね。過去PERは14.8倍、標準偏差は4.8であることから14.8±4.8年で回収出来たらいいですね。
Altria group(MO)
同じく、たば〇銘柄であるAltria groupです。PMと同じようなグラフになっていることが分かります。過去PERは、10.9倍、標準偏差は5.2とかなり割安ですね。現在も下降トレンドが続いているので、今のうちに仕込んでおくべきかと思います。回収期間10.9±5.2年
Exxon Mobil(XOM)
最後にExxon Mobilです。こちらも、2017年前後で、上がっていますが、正直税制の影響なのか否か、分からないので調べて、また追記します。過去PERは13.5倍、標準偏差は8.3で、だいたい13.5±8.3年で回収できそうかと。
まとめ
今回は、PERの視点でマイポートフォリオに費やした元本がどれくらいの期間で回収できるかを検証してみました。
しかし、PERを公表しているサイトがEPS(一株当たりの純利益)の算出に実績値を使っているか、予測値を使っているか、や将来の成長率や市場全体の景気にも左右されるので、あくまで目安です。どれくらいで回収できるのか知っておいたほうが安心ですし。これからもいろいろな視点で情報共有をしていきたいと思います。
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