株式投資経験者でも分からない?配当に関する疑問を10分で解説

どうも、米国株式投資2年目の新米投資家rapsodyです。今回は、株式投資経験者でも曖昧になっている配当に関する疑問を解説していきます。

まず、この記事で解説する株式投資経験者でも曖昧な具体的な疑問とは、

  1. 配当利回りって何?(初心者用)
  2. 連続増配企業は、毎年増配しているわけではない?(盲点)

ということです。僕は、超優良高配当米国株式投資を初めて1年経ちましたが、それまで自然と、「高配当だ」とか「連続増配企業」とか言ってきましたが、「配当」に関して、例えば、「どうやって決められているのか?」、「配当利回りってどうやっていつ決められているのか?」、「配当利回りって変化するの?」「連続増配株って利回りが増えるの?それとも1株に対する配当が増えるの?」などといった色々な疑問が湧き出てきました。そこで今回、これらを解決しようと調べたら、メインで解説する2つ目の疑問の「連続増配企業は、毎年増配しているわけではない」という驚愕の事実を発見したので、これも合わせて解説していきたいと思います。ちなみに米国企業は、25年連続増配を続ける配当貴族や、50年連続増配を続ける配当王と呼ばれる企業が多いことで有名です。

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配当利回りって何?

まず、このブログ自体特に若い人に見て欲しくて、日本の未来が良くなればいいなと思って書いているので、基礎的なことも説明していきます。最初に、配当って何?って思っている人もいると思うのですが、配当とは、企業が株主(株を買った人。1株でも持っていれば良い)に利益を分配することです。例えば、みんな大好きCoca-Colaの配当金は、年間で1株あたり1.6$もらえます。(2019年9月時点)。たったそれだけと思うかもしれませんが、現在の株価が53$なので、100株くらい持っていれば、年間で100株 × 1.6$ = 160$もらえることになります。この辺りは、[初心者におすすめ]大学生による超優良高配当米国株投資の話で解説しておりますので、どうぞ。

それでは、本題。配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標となります。例えば、株価が100$の銘柄Aと50$の銘柄Bがあるとして、1株あたりの年間配当金がどちらも2$もらえるとします。皆さんは、どちらを買いますか?これが、配当利回りと言われるもので、銘柄Aの場合は、2$(年間配当金) ÷ 100$(株価) = 0.02で配当利回りは2%となります。一方で、銘柄Bの場合は、2$(年間配当金) ÷ 50$(株価) = 0.04で配当利回りは4%となります。配当利回りは、こんな感じで計算されます。

そして、運用するうちに湧き出てきた疑問についてですが、「どうやって決められているのか?」、「配当利回りはいつ決められているのか?」の答えとしては、日本では、株主総会で利益の何%を配当として株主に還元するかを決めます。今回は説明しませんが、配当性向(純利益のうち配当金をどれくらい支払っているか)など、企業の株主への還元度を測る指標があります。ちなみに、米国では、一般的に定時株主総会は、「取締役の選任」が主な目的で、株主総会で承認を受けた上で、配当を決定している訳ではないようです。また、配当利回りの計算は、年間配当金 ÷ 株価なので、そもそも配当金が決定されていないと決められません。そこで、今までの実績から予想し、配当利回りを予測しています。また、「配当利回りって変化するの?」という疑問も、配当利回りが株価で割っていることから株価が低くなれば配当利回りが大きくなり、株価が高くなれば配当利回りは小さくなるというふうに変化します。

連続増配企業は、毎年増配しているわけではない?(盲点)

まず、増配とは、配当金を増やすことを言います。連続増配企業の定義とは、毎年増配をしている企業であるということです。それでは、このタイトルと矛盾しているように感じると思いますが、これは結構多くの人が勘違いしていたのではないかと思います。どういうことかと言いますと、毎年増配していなくても連続増配企業と名乗れるということです。分かりやすいので表で見ていきましょう。ちなみに米国企業は、1年に4回配当を出す企業が多いです。

シェブロンの3年間の配当金

これは、シェブロン[CVX]という配当貴族である米国企業の3年間に渡る配当成績です。2015年では、増配をしていないにも関わらず、年間の合計では、4.21$から4.28$に増配しているように見えていることが分かります。このように毎年増配していなくても、通年でみれば増配しているように見えるというカラクリもありだということです。実際に連続増配企業として君臨していますし。他の企業はどうなのかと言うと、少し調べましたが、基本的には毎年増配している企業がほとんどだと思います。ちなみに米国株の配当に関して調べるときは、Dividend.comというサイトが便利です。そして、当初の疑問であった「連続増配株って利回りが増えるの?それとも1株に対する配当が増えるの?」については、増配の定義として、配当が増えることであるので、答えとしては1株に対する配当が増えるということになります。

まとめ

いかがだったでしょうか?配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標で、連続増配企業の中には、毎年増配していない企業もあるよーということです。皆さんの配当に関しての理解が深まれば嬉しいです。ありがとうございました。